水口耕介短編逸話集

『卒論』

彼の卒業論文の第一章「はじめに」の最後には、

乱筆、乱文が目立ち、
大変読みにくい文章ではありますが、
どうか最後まで読んでいただきたい。

と、ワープロ文字で書いてある。

『穴場』

彼は職業柄、休日を日曜日にとれない場合が多い。
それで彼は平日によく出かけている。

だから、彼の言う穴場に休日行くと、
必ず人いきれに遭遇する。

『赤と黒』

彼が酒に酔ったある日、
自転車旅行の思い出をこんなふうに話してくれた。

ち○ぽがですね、
北にいるときは赤と白、
南に行くと赤と黒になるんですよ。

・・・

いろんな意味で、アウト。

『歯みがき』

彼は１日１回、歯をみがく。
けれど彼はたかがその１回の歯みがきで、
とっても疲れてしまう。

なぜなら、彼は１時間かけて歯をみがくから。

『被襲撃』

彼が卒業旅行で山梨の某健康ランドに行き、
湯浴み後、休憩室で横になって寝ていたとき、

なんか股間がむずむずするな

と思って起きてみると、

見知らぬおっさんに、股間をいじられていた。